【福武国語辞典】な行 > のり
《祝詞》
【のりと】

神に祈る目的で、祭儀に朗唱する詞章。{参考}神やささげ物をたたえる善美を尽くした表現をつらね、ことばの霊力による効果を期待した。太古から神にささげることばはあったが、記紀に断編が伝わるだけである。形式的に完成したのは奈良時代と思われる。文章化された祝詞二十八編が、延長(えんちよう)五年(九二七)成立の「延喜式(えんぎしき)」巻八に収められている。上代人の思想・表現を伝える資料。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705283080 |