【福武国語辞典】な行 > ぬ・
抜ける
【ぬ・ける】

自下一
【1】中にあったものが外に出る。【ア】(生えたり、はまっていたりしたものが)外に出て取れる。「くぎが―」「歯が―」【イ】あったもの、また、ついていたものがなくなる。「スカートのしみが―」「ワインの気が―」「疲れが―・けない」「その考えが頭から―・けない」「風邪が―・けない」「全身の力が―」【ウ】あるべきはずのものが欠ける。落ちる。「本のページが―・けている」「床が―」「腰が―(=力が入らず動けなくなる)」【エ】知恵が不足する。「あの男は何をやらせても―・けている」【オ】(ある場所・仲間から)離れて退く。「会議を―」「メンバーから―」「仕事から―・けられない」▽【ウ】【オ】は「脱ける」とも書く。【2】突き通って向こう側まで出る。【ア】向こう側まで出る。「林を―と湖が現れた」「ここを通って裏へ―」「―ような青空(=透き通ったような青さの空)」【イ】非常にすぐれている。「ずば―・けた強さで優勝した」
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705274170 |