【福武国語辞典】な行 > ぬ・
抜く
【ぬ・く】

他五
【1】中にあるものを取り出す。【ア】(生えているもの・細長いものなどを)中から引き出す。取る。「草を―」「くぎを―」「歯を―」【イ】(よさそうなものを)選び出す。「この中から好きなカードを一枚―・いてください」【ウ】引き出すようにして取り除く。「ズボンのしみを―」「かきのしぶを―」「骨を―」「籍を―」【エ】省略する。はぶく。「仕事の手を―」「朝食を―」「力を―」【2】何かを突き通して、向こう側に出るようにする。【ア】つらぬく。「かべを―」「城を―(=攻め落とす)」「左中間を―二塁打」【イ】相手を追い越して前へ出る。「ゴール前で二人の走者を―」▽【ア】は「貫く」とも書く。【3】〔動詞の連用形について〕【ア】「最後まで…し通す」の意を表す。しとげる。「大仕事をやり―」「生き―」「がんばり―」【イ】「すっかり…する」「非常に…する」の意を表す。はてる。「苦しみ―」「困り―」
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705273910 |