【福武国語辞典】な行 > ぬ
ぬ
【ぬ】

助動特殊型/助動ナ変型
【一】(助動特殊型)動作を打ち消す意を表す。…ない。「知らぬ存ぜぬで通す」「休まずに働く」「わかりません」「やらねばならない」{参考}文語助動詞「ず」の連体形が口語に残ったものである。一般に、打消には「…ません」の形をのぞいては、「ない」のほうが多く用いられる。【二】(助動ナ変型)〔古〕【1】完了を表す。…てしまう。「潮満ちぬ。風も吹きぬべし」〈土左〉【2】確かめの意を表す。きっと…だ。確かに…だ。「かばかりになりては、飛び降るとも降りなむ」〈徒然草〉【3】〔「…ぬ…ぬ」の形で〕並列を表す。…たり…たり。「浮きぬ沈みぬゆられければ」〈平家〉
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705273230 |