【福武国語辞典】な行 > な・
成る・▽生る
【な・る】

自五/補動五
【一】(自五)【1】〔成る〕物事が新たな形として現れる。でき上がる。仕上がる。「優勝ついに―」「なんとか―だろう」「功―・り名遂(と)ぐ」【2】〔成る〕組み立てられている。成立する。「委員会は十人のメンバーから―」「炭素と水素から―物質」【3】〔多く反語や打消を伴って〕がまんできる。「負けて―ものか」「言っては―まい」▽【3】はふつう仮名書き。【4】〔「…てはならない」の形で〕禁止または義務を表す。【ア】禁止を表す。「ここで遊んでは―・らない」【イ】義務を表す。「勉強しなくては―・らない」▽【4】はふつう仮名書き。【5】〔「…になる」「…となる」「形容詞の連用形+なる」の形で〕ようすが変わる。【ア】別の状態に変わる。「昼から雨に―」「桜が満開と―」「バレリーナに―・りたい」「たばこをすうように―」「暗く―」【イ】ある時間に達する。「十二時に―」「夏と―」【ウ】ある結果となる。「苦労が財産と―」「失敗が薬と―」▽【5】はふつう仮名書きだが、「為る」とも書く。【6】〔成る〕将棋で、駒(こま)の資格が変わる。「歩が金に―」【7】〔生る〕実がなる。みのる。【二】(補動五)〔「お…になる」「ご…になる」の形で、動詞の連用形や動作を表す漢語について〕その動作をする人に対する敬意を表す。「本をお読みに―」「ご到着に―」▽【二】はふつう仮名書き。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705264330 |