何
【なに】
代/感/副
【一】(代)【1】名前のわからない物・事を、人にたずねたり自分に問いかけたりするときに使うことば。「これは―かしら」「―をしてるの」「―をして遊ぼう」【2】はっきりしない物・事をさすことば。「―か好きなものを買ってあげよう」【3】名前を忘れたときやはっきりとは言いにくいときに使うことば。「―はどうした」「こう言うのは―ですが」【4】考えている物・事のすべてをさすことば。「君は―もわかっていない」【二】(感)【1】驚いたり念を押して問いかえしたりするときに使うことば。「―、あきすに入られたって」【2】あることを否定して相手や自分に言い聞かせるときに使うことば。「―これぐらいたいしたことはない」【三】(副)【1】〔打消の語を伴って〕少しも…ない。まったく…ない。「―ひとつできない」「―不自由なく暮らす」【2】なぜ。どうして。「―笑ってるの」{参考}【一】は、助詞・助動詞と複合する場合、多く「なん」となる。【二】の場合、「なあに」ということもある。なお、【二】【三】は多く仮名書きにされる。
| ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705261540 |