【福武国語辞典】な行 > なが
流す
【なが・す】

他五
【1】液体が動いて移っていくようにする。【ア】液体を低いほうへ落とす。「水を―・しながら野菜を洗う」「涙を―」【イ】液体が動く力で、他のものをいっしょに動かす。「笹(ささ)舟を川に―」「大水が橋を―」「ふろで汗を―」「水に―(=過去のことをなかったことにして和解する)」【2】(液体が動くように)物が動いて移っていくようにする。【ア】ことば・音などを広める。「うわさを―」「教室に音楽を―」「情報を―」「電波を―」【イ】罪人を遠い所に送る。流罪にする。「罪人を島に―」【ウ】〔自動詞的に用いて〕タクシーや芸人などが、客を求めて町を動いて移っていく。「タクシーが町を―」【3】実現する前に物事をだめにする。【ア】会合・計画などが成り立たないようにする。「会を―」【イ】流産させる。【ウ】質に入れたものの所有権を失う。【4】〔動詞の連用形について〕大事なことと考えず、身を入れて…しない。「話を適当に聞き―」「雑誌を読み―」「柳に風と受け―」
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705258250 |