時
【とき】
名/形名
【一】(名)【1】とどまることなく流れ行くと、意識がとらえた現象で、過去から現在、未来へと連続する。「―は流れる」【2】一昼夜を区分したもので、時刻を示す。現代は二十四等分しているが、むかしは、十二等分していた。「―を告げる鐘の音」「昼―(どき)(=昼ごはんを食べる時刻)」「―を作る(=おんどりが決まった時刻に鳴く)」【3】【1】の流れを、ある範囲で区切った部分。「日の出の―」「青葉の―(=季節)」「若い―は二度とない」「試練の―」「国家存亡の―(=国が滅びるか否かの重大な時期)」▽「国家存亡の―」の場合は「秋」とも書く。【4】【1】の流れの中で、特に価値のあると考えられる部分。「―を待つ(=よい機会をうかがう)」「―を得る(=大活躍の機会に恵まれる)」【5】〔「―の」の形で〕その時の。話題になっている。「―の外務大臣」【二】(形名)〔行為や状態を表す連体修飾語を受けて〕前提条件を示す。…の場合。「留守の―は隣家にご連絡ください」「意味がわかった―、とても恐ろしかった」▽【二】はふつう仮名書き。
| ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705243130 |