【福武国語辞典】た行 > とお
通す
【とお・す】

他五
【1】一方から他の端にまで行き着かせる。【ア】道などを他の所まで通じるようにする。「本州から北海道へトンネルを―」【イ】すじみちを一貫させる。「すじを―」【2】ある所を通過させる。【ア】表から裏、一方から他方に抜けさせる。「窓は光を―」「そでに腕を―」「シャツを―・して肌まで雨がしみる」【イ】通過して、先に進むことを許す。「法案を―」「部外者は―・さない」「座敷に―」【ウ】抵抗をおしのけて進める。「意地を―」「無理を―」【エ】客の意向などを奥に伝える。「うどんの注文を―」【オ】〔「…をとおして」の形で〕…を仲立ちとする。「友人を―・して面会を求める」「流行語を―・して見た現代」▽【ア】は「徹す」「透す」とも書く。【3】最初から最後まで続ける。「書類に目を―」「独身を―」「信念を―」▽「徹す」とも書く。【4】〔動詞の連用形について〕…しつづける意を表す。「泣き―」「読み―」▽【4】はふつう仮名書き。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705242300 |