【福武国語辞典】た行 > ちょ
直喩
【ちょくゆ】

比喩の一つ。たとえるものと、たとえられるものとを、明示してたとえる技法。前に「ちょうど」「まるで」「あたかも」などをつけたり、後に「ようだ」「ごとし」などをつけるのがふつう。「夢のような思い」などの類。たとえるものと、たとえられるものの共通点が比喩になるのだから、この両者の関係が遠いものほど共通点が小さくなって、すぐれた独創的な直喩になる。「彼の気分は井戸水のように落ち着いた」(佐藤春夫)の例では、気分と井戸水という無縁のものの組み合わせが効果をあげている。↓比喩・隠喩
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705209350 |