【福武国語辞典】た行 > ちょ
長歌
【ちょうか】

和歌で、五・七音の句を三度以上繰り返し、最後に七音句をつけて結んだ形のもの。長歌のあとに短歌形式の「反歌(はんか)」を伴うのがふつう。「万葉集」初期以前の作品では、この形が不完全で音数も整わず反歌もないものが多い。柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の時代になって、長歌は形式的にも内容的にも完成し、その後の歌人たちに歌い継がれた。平安時代以後も長歌はあるが、名作といえるものがない。↓短歌・旋頭歌(せどうか)・仏足石歌体の歌・反歌
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705206250 |