【福武国語辞典】た行 > たら
たら
【たら】

副助/接助/終助
〔多く「ったら」の形で用いる〕【一】(副助)話題としてとりあげる場合に用いる。【ア】〔体言について〕軽いとがめだての気持ちを表す。「あの人ったら急に走り出すんですもん」「このポンコツ車ったらすぐエンストするんだから」【イ】〔活用語の終止形などについて〕ふつうでないことを示し、驚きの気持ちを表す。「強いったら他に類をみない」「痛さったら並大抵ではない」【二】(接助)繰り返して言う場合に用いて意味を強める。「行こうったら行こうよ」「買ってったら買ってよ」「行けったら行け」【三】(終助)【1】じれったい気持ちをこめて、要求・命令を表す。「ねえ、社長ったら」「静かにったら」「早くしろったら」【2】勧誘・遠まわしの命令を表す。「ごいっしょにいらっしゃったら」「交番で聞いてみたら」【用法】この場合は語尾があがる。また、おもに女性が使う。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705193040 |