【福武国語辞典】た行 > だに
だに
【だに】

副助
〔古〕〔体言、助詞「を」「に」などにつく〕最小限の物事を示し、他を暗示する。【ア】〔否定表現を伴って〕最小限の物事でさえ実現しないことを表す。…でさえも。「蛍ばかりの光だになし」〈竹取〉【イ】〔命令・意志・願望・仮定表現を伴って〕満たされるべき最小限の物事を表す。せめて…だけでも。「雲だにも情(こころ)あらなも隠さふべしや」〈万葉集〉
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705190530 |