【福武国語辞典】さ行 > せど
▽旋頭歌
【せどうか】

音数が五七七五七七の形をもつ、古代和歌の歌体の一つ。もと前半と後半とが問答として歌われたらしく、民謡的内容が多い。前半(=頭)と後半(=尾)が形式上同じであるから、頭句に旋(めぐ)る(=復する)という意の名のようである。「水門(みなと)の葦(あし)のうら葉を誰か手折りしわが背子が振る手を見むと我そ手折りし」など、「万葉集」に六十数首が載っている。↓長歌・短歌・仏足石歌体の歌
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705153930 |