【福武国語辞典】さ行 > じょ
序▽詞
【じょことば】

「じょし」とも読む。和歌(時に散文にも用いる)の修辞法の一つ。ある語句の上に置いて、修飾するか、ある音を導き出すかする語句。枕詞(まくらことば)と同じはたらきをするが、序詞の使用は一回限りで、慣用されない。ふつう七音以上の長い語句から成る。「万葉集」の「ますらをの得物矢(さつや)手挿(たばさ)み立ち向ひ射る円方(まとかた)は見るにさやけし」では、「ますらをの得物矢手挿み立ち向ひ射る」までが「まと(的)」の音を導き出す序詞。↓枕詞
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705116660 |