【福武国語辞典】さ行 > しゃ
〈洒落〉本
【しゃれぼん】

江戸時代後期の小説の一種類。遊里での遊女と客の風俗言動を写実的に描写したもの。通人の遊戯的著作ではあるが、精細な観察や写実的・心理的描写、会話中心の文体など、明治の小説の源流となった。作者未詳の「聖遊廓(ひじりのゆうかく)」・山東京伝(さんとうきようでん)「令子洞房(むすこべや)」などがある。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705091140 |