【福武国語辞典】さ行 > しし
私小説
【ししょうせつ】

「わたくししょうせつ」とも読む。作家が自己の偽らぬ姿をリアルに描いた小説。{参考}大正十二年(一九二三)の関東大震災以後、盛んになったといわれる。材料は、小説家の身辺と狭く、短歌・俳句と共通する点もある日本独特の文学であるが、自分を徹底的に掘り下げて描くことに意義が見いだされる。葛西善蔵(かさいぜんぞう)・嘉村礒多(かむらいそた)・太宰治(ださいおさむ)・志賀直哉(しがなおや)・滝井孝作(たきいこうさく)・尾崎一雄(おざきかずお)・上林暁(かんばやしあかつき)などがいる。↓心境小説
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705075270 |