【福武国語辞典】さ行 > し
し
【し】

接助/副助
【一】(接助)〔用言・助動詞の終止形につく〕【1】事実や条件を累加的に列挙する。【ア】〔「…し、…し」と用い、並立助詞ともいう〕二つ以上の物事を並列して示し、後述の判断の理由・根拠とする。「部屋は広いし、庭はきれいだし、いうことないね」「家は焼けたし、かといって行くところはないし、困ったよ」【イ】共存する事柄を並べるのに使う。「職にもついたし、結婚もした」【2】一つの事柄をあげ、それに関連する事情を類推させる。「卒業もしたし、次はいよいよ結婚ね」「料理はうまいし、本当によい奥さんだ」【3】言いさしの形で終助詞的に用いて、あとのことばを暗示する。「私ももう子供じゃないし」【二】(副助)〔古〕その物事を取り立てる。「名にし負はば」〈伊勢〉{参考}係助詞または間投助詞とする考えもある。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705066880 |