【福武国語辞典】さ行 > さい
催馬▽楽
【さいばら】

奈良末期か平安初期に創始され、発達した歌謡。奈良時代の地方の民謡を、外来音楽の雅楽の曲調に当てはめたもの。もと「催馬楽」は唐(とう)の楽曲の名。現存するのは六十余首。詞章は「大路(おおおじ)に 沿ひてのぼれる 青柳(あおやぎ)が花や 青柳が花や 青柳が 撓(しな)ひを見れば 今さかりなりや 今さかりなりや」のように、繰り返しが多く素朴である。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705051760 |