【福武国語辞典】か行 > こっ
▽滑稽本
【こっけいぼん】

江戸時代後期の小説の一種類。滑稽風刺をねらったり、庶民生活の写実からくる滑稽を描いたもの。宝暦(ほうれき)二年(一七五二)から明治初期まで約百二十年間にわたり、四百数十種が刊行された。十返舎一九(じつぺんしやいつく)「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゆうひざくりげ)」、式亭三馬(しきていさんば)「浮世風呂(うきよぶろ)」「浮世床(うきよどこ)」などがある。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705039050 |