【福武国語辞典】か行 > こそ
こそ
【こそ】

副助/係助
【一】(副助)上にくる語を、他との比較を前提として、取り立てて強調する。「愛こそすべてだ」「こんどこそ打つぞ」「努力することにこそ価値がある」「心配だからこそ来たんだ」「冗談こそ言え、人をだましはしない」{参考}「ようこそいらっしゃいました」の「ようこそ」は一語的だが、他との比較を語源的にもっている。慣用的な「腰をおろすひまもあらばこそ」のような表現は、「あらばこそあれ、(少しもない)」の省略語で、強い否定を表す。【二】(係助)〔古〕〔文末の活用語を已然形で結ぶ〕取り立てて強調する。「あやしうこそものぐるほしけれ」〈徒然草〉
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705037840 |