【福武国語辞典】か行 > かな
仮名草子
【かなぞうし】

近世小説の一種類。慶長(けいちよう)(一五九六~一六一五)ごろから西鶴(さいかく)の浮世草子までの約八十年間に刊行された通俗的物語(啓蒙(けいもう)書・実用書を含む)の総称。お伽(とぎ)草子のあとを継ぐもので、文章は仮名を主とする。文学的価値は低い。「伽婢子(おとぎぼうこ)」「可笑記(かしようき)」「竹斎(ちくさい)」など。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704942700 |