か
【か】
副助/終助/係助
【一】(副助)【1】〔多く疑問を表す語について〕不確かな意味を示す。…であるかはっきりしないが、とにかく。「いつか会おう」「どこか行こう」「何か言え」「なぜかわからない」【2】理由や原因などの説明にそえて、不確かさが残ることを示す。…と思うが。「気のせいかきれいに見える」「お留守とかうかがいましたが」【3】いくつかのものを並べ、それらを選択的に示す。「AかBかCかを答えなさい」「間に合うか合わないか、自信がない」【用法】「AかBか」のように選択を示す場合は並立助詞ともいう。選択肢の一方を疑問語で示すことがある。「間に合うかどうか」。また、軽いもののほうのみを示して重いものと対比させる。「雨ばかりか風も吹いてきた」↓どころか【二】(終助)〔多く体言および活用語の連体形につく〕【1】事柄の判断に疑問・質問の意をそえる。【ア】特定の人にではなく、一般に問う。または、自らに問う。「これが恋なのか」「どうしたらよいか」【イ】返答を求めてたずねる。「ほんとうですか」「これは何ですか」【ウ】反問を表す。「これかい、これは古い紙幣だよ」【2】反語を表す。「こんなことでいいんだろうか」【3】反ばくや難詰を表す。「泣いたりするもんか」「だめじゃないか、君は」【4】感動を表す。「なんとすばらしいことか」【5】誘いや依頼を表す。「旅行に行かないか」「助けてくれないか」【三】(係助)〔古〕〔文末の活用語を連体形で結ぶ〕疑問点を示す。「幾夜か寝つる」〈古事記〉
| ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704920910 |