煮はま
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【すし手帳】 貝 >
かつて潮干狩りなどでもよく獲れた江戸前(東京湾産)のハマグリは、今やほぼ絶滅状態。代わって多く流通しているのがチョウセンハマグリだ。なかでも鹿島灘産(写真)や九十九里浜産は「鹿島もの」「地はま」と呼ばれて珍重され、市場価格が1個500円することも珍しくない。
煮はまは煮あなごと並んで、江戸前の古典ダネ「煮もの」の代表。生きた身をさっと茹でて煮つめを塗る。ほおばれば身はよく締まってしかもやわらかく、量感もたっぷりあって、贅沢なおやつのよう。これぞ江戸伝来のファストフード、と納得させられる。
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【この辞典の書籍版説明】
「すし手帳」坂本一男 |
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