霜降
【そうこう】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 神無月
二十四節気の一つ。一〇月二三~二四日頃。旧暦一〇月(神無月)には初霜月の別名があるように、草木がうら枯れ、初霜が降りる時候。北海道では初雪が報告される。
「かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける」(大伴家持)。この夜更けとは何時頃を指すのだろう。
昔は十二支による時刻制度のほかに、日没から翌日の夜明けまでを五等分して、初更、二更、三更、四更、五更と呼ぶ時刻表現があった。宵の口は初更で、二更、三更と進むにつれ夜が更けていく(深更)。午前〇時を含むのは三更で、霜が降りるのは最も気温が下がる午前四~五時頃。これは晩秋においては四更の終わりから五更の初めにかけての時間帯である。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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