野球カード
【やきゅうかーど】
【雑学大全2】 生活 > 遊び
昔もいまも変わらずあるのが、小さなポテトチップスにおまけでついている「野球カード」。中身がわからないようになっているから、ついほかの種類のカードが欲しくて、父親世代なら、たくさん食べて集めまくった記憶があるだろう。友だち同士で自慢したり余ったカードを交換して遊んだりもしたものだ。それでは、現代の子どもには受けないかというとそんなことはない。いまも変わらず子どもたちはカード大好き。お菓子そのものよりもカードに夢中になって、お小遣いをせっせとカード収集につぎ込んでいるのだ。最近では、お菓子のオマケだけではなくてカードそのもので販売されている商品が、野球だけでなくサッカーなどでも人気のようだが、やっぱり古きよき日本の野球カードといえば、お菓子のおまけのイメージである。そんなイメージを持っているのは日本人だけかと思いきや、なんと本場のアメリカでも、野球カードのはじまりは「おまけ」であった。しかもその歴史は古い。野球カードを集める習慣は、一八八〇年代、メジャーリーグにまだ現在の二リーグがなく、ナショナル・リーグしかなかった頃からはじまる。アメリカン・リーグが出来る二〇年も前のことである。メジャーリーグの新興球団よりも、なんと野球カードのほうが伝統があるのである。八〇年代当時、オールド・ジャッジ・タバコ会社というタバコ会社が紙巻タバコのパッケージの補強用にと、選手たちの写真を印刷したカードを入れた。キャッチボールをしている姿やバッティングをしている姿をスタジオで撮影した写真だったという。これが野球カードのはじまり。それ以来、タバコ会社やお菓子の会社が、野球カードをおまけにしはじめたのである。アメリカで最も盛り上がったのは、一九五二年にトップス・チューインガム会社が付けたおまけのカード。選手のカラー写真に打率とそのほかのデータや経歴をつけたからだ。一九五八年にはオールスターカードというものも登場している。そこからは、大人も子どもも関係なく、カードを収集する人にとって、野球カードは大切なものになっていった。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
|
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
|
出版社:
雑学大全2[link] |