フォー・コーナーズ
【ふぉーこーなーず】
【雑学大全2】 地理 > 場所
広大な領土を持つアメリカ合衆国には、様々な観光スポットがあるが、この「フォー・コーナーズ」は、なんとアメリカの四つの州をたった一分程度でまわれてしまうという場所なのだ。どうしてそんなことが可能かといえば、アメリカの国の特徴がよくあらわれている。開拓によってその領土を拡大していったアメリカでは、その州の境目は定規で直線を引いたようになっていることが多い。人が住み着いて利権やしがらみがあった東部のほうはそれほどでもないが、中部や南部は領土の拡大を行政で大きく区画分けしたので、州境が直線的なのである。そこで生まれたのがこのフォー・コーナーズ。北西から時計回りに、ユタ、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナの四つの州の接点があるのだ。その境界線は、まるで四つ角のように十字で区切られている。実際の場所は、砂漠のど真ん中。その広大な砂漠は、なんと二五万平方キロというから、ちょっと日本では考えられない。現在は観光地として、コンクリート製の記念碑が建ち、その基盤に四つの州の境目であることが記されている。このあたりは、もともと全米で五〇〇あるといわれる先住民族のうち第二の人口を誇るナバホ族の自治区「ナバホ・ランド」の端。世界的に有名な観光地であるグランド・キャニオンからそんなに離れてはいないので、訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてほしい。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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