ニンニク注射
【にんにくちゅうしゃ】
【雑学大全2】 生活 > 健康
ハンマー投げの室伏選手やプロ野球の清原選手がしていることで話題になった「ニンニク注射」。オリンピックのアテネ大会では、野球の日本代表をはじめ多くの選手が望んだため、五〇〇本のニンニク注射を持った医師が代表チームに同行したという。ニンニク注射の効力は、いまやスポーツ選手だけでなく、芸能人も大勢が愛用者だという。何がそんなに効くのだろう。実はこのニンニク注射、その名に反してニンニクから抽出した成分はまったく入っていない。その成分は、ビタミンB群とグリコーゲンを中心とした物質である。人間の体は、疲労したときに、ビタミンB群やグリコーゲンをエネルギーや疲労回復物質として必要とするのだ。その成分を食べものとしてとるのではなく、直接静脈に注射で補うと、消化、吸収を待たずに血液中に必要な成分を送り込めるので、疲労回復に即効性があるのだ。では、なぜニンニク注射というのかというと、ビタミンB1の構成成分には硫黄が含まれており、その硫黄成分が血液から体内に吸収されて、まるでニンニクのように臭うからである。しかしこの成分は揮発性ではないので、息が臭くなったり、周りの人が感じることはない。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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