たこやき
【たこやき】
【雑学大全2】 生活 > 食べ物
地球から約四億キロの彼方のおうし座のなかに「たこやき」という小惑星が存在する。一八等星なので、望遠鏡で見るのも難しいほどの暗い星だ。「たこやき」は、一九九一(平成三)年一一月、北海道に住む箭内政之氏と札幌の渡辺和郎氏によって発見された。新しい小惑星が発見された場合、発見者に命名する権利が与えられる。そこで二人は、子どもたちが宇宙に興味を持つようにと、大阪で開催された「宇宙ふれあい塾二〇〇一」の会場で、事前に公募した名前の候補のなかから、子どもたちの拍手がいちばん多かったものを提案することにした。五つの候補のうち、最も大阪の子どもたちの支持を集めたのが「たこやき」だったというわけだ。大阪の子どもたちの意見を尊重した二人は、アメリカのスミソニアン天文台にある国際天文学連合(IAU)の小惑星センターに「たこやき」の名を提案し、小惑星命名委員会の承認を得て、晴れて小惑星は「たこやき」と命名されたという次第。ちなみに、命名提案においては、その名前の由来を英語で説明しなければならない。名前が決定されると、天文台広報冊子(MPC)に掲載され、各国の天文台に配られる。二〇〇五(平成一七)年一〇月までに、人類が発見した小惑星は約三〇万個にのぼる。はじめの頃はギリシアやローマ神話に由来する名をつけていたが、数が足りなくなり、そのほかの神話の神の名も動員したが、それでも足りず、いまでは自由に名前をつけることができる(多少の目安はある)ようになった。たとえば、「平清盛」「チャップリン」「やくしまる(薬師丸ひろ子)」「しゅんすけ(サッカー選手の中村俊輔)」といった有名人の名や「しじみ(貝)」といったものまである。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
|
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
|
出版社:
雑学大全2[link] |