大学ノート
【だいがくのーと】
【雑学大全2】 生活 > モノ
学生時代はもちろん、いまでも大学ノートを使っているというビジネスマンは大勢いるだろうが、そもそも大学ノートの「大学」とはどこのことなのだろうか。日本で最初に大学ノートが誕生したのは一八八四(明治一七)年のことで、東京・本郷の東京帝国大学(現・東京大学)前にあった「松屋」という文房具店が、横罫線入りのノートを販売したのがはじまりだといわれている。「松屋」が、洋行帰りの大学教授に勧められてつくったのがはじまりとの説もあるようだが、いずれにせよ「大学ノート」の「大学」とは東京大学のことだったのだ。それまでは、和紙を束ねて端を綴じたものを使うことが多かった。松屋の大学ノートも、初期の頃は和紙が使われていたが、ドイツやイギリスから洋紙が輸入されるようになると、洋紙のノート売られるようになった。使い勝手がよかったためか、この「大学ノート」は全国に広まり、明治末には小学校でも使われるようなったという。もう一つ、「大学」がついた言葉の話。「大学イモ」という食べ物があるが、この「大学」も東京大学のことだという。東京大学の近くの定食屋がメニューに出したところ、学生に人気で、あっという間に売り切れたためその名がついたというのだ。大正末期から昭和初期頃のことだったという。実は中国にはこれとよく似た「抜糸地瓜」という料理があり、中国に留学していた日本の大学教授や学生から聞いた話をヒントにつくられたのではないかと考えられている。「抜糸」は糸を引く、「地瓜」はサツマイモを意味する言葉だから、まさにサツマイモを揚げて砂糖を「糸をひく」ようにからめた「大学イモ」の姿が目に浮かぶ。つくり方もほとんど同じだという。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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