銭湯
【せんとう】
【雑学大全2】 地理 > 場所
男の子が銭湯の女湯に入っても、タライを投げつけられずに済む年齢は何歳だろう。そもそも決まりはあるのだろうか。全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会のお話では、男女の混浴が銭湯で何歳まで許されるかということは、各都道府県単位の条例で規定されているという。その基準はまちまちで、年齢を決めるための決まりごとなどもないので、各都道府県のモラルによって定められているという。たとえば東京都の場合、規定は一〇歳以上の男女の混浴はさせてはならないと定まっている。ということは、九歳までである。学年でいうと、ちょうど小学校三年生くらいまでは可能ということだ。この公衆浴場の条例は、公衆浴場法という法律の第三条「公衆浴場の運営は、都道府県の条例で定める換気、採光、照明、保温、清潔等の衛生・風紀基準に従っていなければならない」がもとである。東京都の場合は一九六四(昭和三九)年に条例が定められた。北海道の場合はちょっとゆるくて、一二歳以上が混浴してはならないという定めになっている。埼玉県でも、同じく一一歳までが許されている。実質一一歳まで許されるというわけだが、小学校五年生というとかなり大人の体格に近くなっている子もいるだろうと気になるところだ。そこで、東京都内にある銭湯の方に尋ねてみた。「たとえば、結構体の大きな男の子で、一〇歳過ぎているかもしれないのに、お母さんについてきたフリをして女湯に入ったりする子はいませんか?」と。すると、この問題以前に、最近はめったに子どもの客が来ることはなくなってしまったという答えが返ってきた。自宅に風呂があるし、子連れの客はスーパー銭湯のようなアトラクション志向の強い風呂を好むから、地元の銭湯のような場所で子どもの姿はまず見られなくなったようだ。銭湯も子ども離れが進んで、昔のように子どもの遊び場みたいにわいわいがやがやという時代ではないようだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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