サンドバッグ
【さんどばっぐ】
【雑学大全2】 趣味 > スポーツ
「まるでサンドバッグのように殴られる」などと使われるように、ボクサーがパンチの練習で殴りまくるサンドバッグ。日本語にすれば「砂袋」だ。天井から吊り下げてあって、ボクサーのパンチが食い込むたびにユラユラ揺れる。あれだけの大きさの砂が詰まった重いものを揺らすパンチの威力はいかほどのものかと素人は恐れをなす。ところが、実際にはあの袋のなかに砂は詰まっていない。確かにボクシングジムが日本に誕生した頃には砂が入っていて、呼び名もそこから生まれたようだ。しかし、それは、パンチの練習に海外で使っていた袋の中身が何かがわからなかったため、とりあえず砂を入れてみたようなのである。実際に袋に砂を入れると、自身の重みで袋の底に押し付けられ固まったようになってしまう。それはまるでコンクリート状態だ。それを目いっぱい殴っていたのでは、ボクサーの拳のほうが傷んでしまう。したがって、もう何十年も前から、サンドバッグとは名ばかりで、砂は使われなくなっているのだ。いまでは、袋の中身はフェルトやメリヤス、スポンジを細かくしたものなどが入っている。なお、英語ではそもそもサンドバッグとはいわない。「パンチングバッグ」という。サンドバッグというのは、日本のボクシングの夜明けにつくられた和製英語だったのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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