サル
【さる】
【雑学大全2】 生物の不思議 > 動物
動物園のサル山や、自然の姿をとらえたテレビの映像などでよく見かける、サルの毛づくろいのシーン。二匹のサルが仲むつまじく「ノミとり」をしているかと思いきや、実は「ノミ」などとっていない。サルの体はシラミはわくが、ノミはわかない。だから「ノミとり」という言い方は間違いである。実際に摘んでとって口に入れてなにやらもぞもぞしているのは何かというと、汗が蒸発した後に残された塩分やフケ、体についた種子などである。つまり塩分を摂っているのである。この毛づくろいを学術用語で「グルーミング」というが、ニホンザルの生態に詳しい学者によれば、これは塩分の補給のためだけにおこなっているのでは決してないようだ。グルーミングは食事が終わってのんびりとしているときなどに多く見られるが、これは高等なサル類に見られる独特の愛情表現の一つだという。私たちが見て心が和むというのは、サル同士の愛情が私たちにも伝わってくるからなのだろう。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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