刺身
【さしみ】
【雑学大全2】 生活 > 食べ物
刺身は、いうならば魚の「切り身」のことなのだが、なぜか「刺」す「身」と書く。いったい何を刺すことによってその名がついたのだろうか。結論からいってしまうと、昔は切った魚が何であるのか食べる人にわかるように、その魚の尾ヒレやエラの部分を魚肉に刺しておく習慣があったからだという。それがいまでは、その尾ヒレやエラを刺す習慣はなくなったが、生の魚の切り身を刺身というようになったようだ。最近では、魚だけでなく、肉やこんにゃくなども生で食べる場合は刺身といったりする。一説には、「切る」という言葉が、武家社会では忌詞であったため、包丁で身を「刺して」小さくするという意味で「刺身」となったともいわれている。刺身の登場は古く、文献では一四四八(文安五)年の『康富記』という庶民の生活を描いた日記に「鯛刺身」という記述があるが、水産物が豊富な日本では、古代より生食の習慣はあったと思われる。ちなみに刺身の「つま」の語源は、夫婦の関係に見立てて、刺身の「妻」とする説、料理の「端」に置かれるからという説などがある。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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