缶コーヒー
【かんこーひー】
【雑学大全2】 生活 > 飲み物
自動販売機があれば、そのなかに必ず何種類か入っている缶コーヒー。ジュースなどを含めた缶入り飲料のなかで、お茶とともに最も消費されているが、その種類も豊富で、深煎り、焙煎、早挽き、朝用、コク深、生乳使用などたくさんある。最近よく見られるのは、甘さ控えめ、低糖、微糖、超低糖、超微糖、無糖、シュガーレスなどの甘さの表示だが、発売当初は各社の競争もあり、正式な基準のないまま表現だけが乱立してしまったようである。それが一九九五(平成七)年五月に栄養改善法の一部が改正されて、栄養表示基準制度が設けられた。この制度によって、初めて「糖分が少ない」ことの表示をする基準がある程度明確になった。まず、一般表示の缶コーヒーが一缶あたり含んでいる糖分の含有量は六?九パーセント。平均すると七・五パーセントほどになるが、この場合、一〇〇グラム当たりの糖分は七・五グラムだ。微糖や甘さ控えめの基準値はというと、二・五グラム以下と定められている。これはコーヒー缶一本分(一九〇ミリリットル)に対して角砂糖一個程度の分量になる。では、この基準値が本当に守られているかというと、別の基準が日本コーヒー飲料協会から出されている。こちらの基準を採用している「微糖」には、一〇〇グラム当たり五グラム未満の糖分が入っているのだ。これは栄養改善法の基準のほぼ二倍である。同じ微糖なのにどうしてこうなってしまったかというと、日本コーヒー飲料協会では、栄養表示基準制度ができた当時に、各社メーカーが「微糖」とうたっている製品の標準値を調査して決定したからという。実際の微糖というイメージよりは甘いかもしれないが、それは個々の消費者のほうの判断で、嗜好こうの問題であるとしたのである。知れば知るほどますますわからない表記の仕方だが、いちばん正確なのは、缶の後ろ側に表示されている一〇〇グラム当たりの糖分の量を見て判断することだろう。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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