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カマキリ
【かまきり】

雑学大全2生物の不思議 > 昆虫

カマキリのメスが交尾中にオスを食い殺すことはよく知られている。頭を食われたオスはそれでも腹部を動かし続け、引き続きメスに食われて最後には生殖器のある尾端だけになってしまうまで交尾は続けられる。ではいったいなぜ、メスは交尾中にオスを食べてしまうのだろうか?一般的には「オスはメスに食われることで卵の栄養となり、種族の繁栄に貢献している」といわれているが、実はメスの腹のなかの卵は、交尾時にはすでに成熟しているので、この説は当てはまらない。第一、オスはその後何度でも交尾できるので、最初の交尾で食われてしまっては、自分の遺伝子を多く残そうという自然の摂理に反することになる。実は、メスは必ずオスを食うわけではない。メスは交尾のとき、まず腹を曲げてフェロモンを放出する。これによってオスは行動を起こすのだが、ここからが命がけの駆け引きのはじまりであるカマキリのメスは動く物を餌と認識する習性があるため、メスの前で動くことは、すなわち「食われてしまうこと」を意味する。そこでオスは、メスの視界に入らない場所からそろりそろりと近づいていく。気付かれそうになったらじっと立ち止まり、メスの注意がほかに向くまでその姿勢でいる。ある程度の距離に来ると、メスの背中に飛び乗り、メスのクビをカマ(前脚)でしっかりとはさんで、食われないようにしてから交尾にいたる。交尾は少なくとも一時間、長いときには数時間にもおよび、終わった瞬間にオスは一目散に飛び去っていく。通常、野外では、交尾は夜の暗闇のなかでおこなわれるため、オスの生還率は意外に高いらしいが、それでも運悪くメスにつかまったときには、瞬時に交尾行動にうつるようだ。自分の命と引き換えに、せめて遺伝子を残そうということか……。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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「雑学大全2」東京雑学研究会

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出版社: 雑学大全2[link]
編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305