カプサイシン
【かぷさいしん】
【雑学大全2】 生活 > 健康
地主ならぬ、痔主の方は香辛料の摂りすぎには気をつけたほうがいい。ここ数年、カプサイシン・ダイエットといって、脂肪を燃焼させて痩せるという方法もはやっているが、そのダイエットのやりすぎで、お尻のほうの具合が悪くなってはかなわない。カプサイシンは、アルカロイドと呼ばれる成分で、唐辛子などに含まれる辛味成分のこと。痛覚神経を刺激し、局所刺激作用や辛味を感じさせる。いったん体内に吸収されると、カプサイシンは脳まで運ばれ、内臓感覚神経に働きかけて副腎のアドレナリンの分泌を活発にするので、発汗作用を促進するといわれているのだ。ただ、このカプサイシンが、とっても強いのである。熱や調理によっても変化しないし、冷凍保存しても大丈夫。あらゆる状況でも、その辛さを維持できるのである。摂取後すぐに汗をかくのは前述の通りだが、殺菌作用、胃を健康にする作用、体を温める作用などが同時に期待できるのは、カプサイシンが強い作用を持つからなのである。しかし、カプサイシンの摂りすぎは体によくない。とりわけ、お尻のためには。なぜかというと、カプサイシンは胃や腸で分解されないので、そのまま便になって出てくるからだ。排便のときにも、カプサイシンの効果で肛門の上皮は痛みを感じ、トイレにいる時間も長くなる。肛門に刺激が加わるので、食べすぎれば痔になりやすくなるというわけだ。ただでさえ、肛門の周辺の筋肉には体重が集中してかかるために、三〇歳をすぎると筋肉の組織が衰え、痔になりやすくなるという。痔を患っている人なら、辛いものは控えめにするのがよいだろう。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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