貝
【かい】
【雑学大全2】 生物の不思議 > 魚類
貝が生まれたときは、どんな形をしているのだろうか。貝類といっても種類はかなり多いが、たとえばアサリやハマグリなどの二枚貝について調べてみると、どの段階を生まれたときとするかによって違ってくる。私たちに身近な貝類であるアサリやハマグリなどは、生まれたときには殻を持っていない。まず、貝の卵は水中に産み出されて受精する。受精した後の卵は膜で覆われているが、そのままそのなかで分裂を繰り返す。この時期を過ぎると、体表に繊毛のあるトロコフォラ幼生となる。この段階では、まだ貝ではない。殻ができるのは、ベリジャー幼生に変態したときで、この殻ができると卵の膜の外に出てきて、いわゆる「貝」として成長していくのだ。つまり、卵から孵化してからしばらくは、ただ海中をさまよっているだけ。プランクトンのようにぷかぷか浮いていて、変態を繰り返している。その後、海底での生活ができるようになったら着底をして、いわゆる貝の赤ちゃんになるのだ。これに比べて、殻を持って生まれてくる種類もある。その種類は、カタツムリ、ボウシュウボラなどで、卵から孵化したときに、すでに親と同じような形をしているのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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