二○加煎餅[東雲堂]
【にわかせんぺい】
【全国五つ星の手土産】 九州・沖縄 > 福岡県
江戸時代から伝わる福岡の郷土芸能・博多仁和加。顔の上半分を隠すタレ目の半面をつけて演じるにわか狂言だが、このユーモラスな半面をそのままお菓子にしたのが二○加煎餅。発想の楽しさに加え、すっきりとした甘さ、さくさくとした歯ざわりも印象に残る一品だ。地元産の上質の小麦粉と、厳選した卵と砂糖を練って焼き上げているが、天候に合わせて水の量を調整するなど、老舗の職人技なくしてはこの微妙な味わいは出ないという。
煎餅の誕生は明治39年(1906)。博多駅で売店を経営していた高木喜七が、当時の駅長から「博多らしいおみやげがないね」と相談されたのがきっかけ。戦時中に一時製造を中断したが、現在に至るまで福岡の代表銘菓として親しまれてきたのは、喜七の先見の明といえるだろう。にわかもなか、丸ぼうろなどの商品も開発され、いずれも好評だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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