落雁[落雁 諸江屋]
【らくがん】
【全国五つ星の手土産】 北陸・甲信越 > 石川県
京で修業した初代嘉平が金沢の地で、生落雁の方丈菓子を主商品に創業したのが嘉永2年(1849)。以来、落雁の専門店として、当主の諸江吉太郎さんで六代を数える老舗である。上品な落雁を次々と生み出す金沢屈指の名店だけに、評判の高い商品はあまたある。中でも人気の、糒と和三盆を用い昔ながらの製法で仕上げた花うさぎは、和紙で包んだ姿がウサギに似た小さな落雁。口の中で上品な甘さを漂わせながらほろりと溶けていく、まさに逸品。
このほか、紅葉、竹、扇、渦潮などさまざまな形と色合いのひと口サイズ落雁を箪笥型の小箱に詰めた、目でも楽しめるわび、つぶ餡を落雁生地で包んだ万葉の花、さらに塩味生落雁に羊羹を挟み込んだ加賀宝生など。一時製造を中止していた、家伝と呼ぶ方丈菓子も近年復活している。創業時からの諸資料を展示する落雁文庫を設けているのも老舗の矜持といえるだろう。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【辞典内Top3】
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
|
料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
|
出版社:
全国五つ星の手土産[link] |