きび餅[小梅堂]
【きびもち】
【全国五つ星の手土産】 関東 > 神奈川県
古い歴史を誇り、今も温泉街らしい情緒を漂わせる湯河原。そのいちばんの老舗・小梅堂は、大正初期の創業以来、夏目漱石や島崎藤村が訪れた名店としてよく知られている。きび餅は、初代小松清之助がこの地にふさわしい銘菓をと創製したもので、今日まで人気を保ち続ける湯河原みやげの定番である。
製法は、キビ粉と白玉粉を混ぜてふかして餅にして、黄な粉をまぶすだけと、いたってシンプル。特筆すべきは裏山の湧き水を使っていることくらいか。だが、材料の質を落とさぬよう心を配り、90年近くも変わらぬ味を守り続けてきたからこそ、湯河原に欠かせない名物になりえたのだ。素朴な味わいだが、ほんのり香る黄な粉の穏やかな甘み、ふんわり優しい餅の食感は、気分をほっとさせてくれる。三色温泉まんじゅうや羊かん、団子なども、この店ならではの優しい風合いの定番菓子だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |