壺形最中[壺屋総本店]
【つぼがたもなか】
【全国五つ星の手土産】 関東 > 東京都
江戸時代初期、寛永年間(1624~44)創業の老舗。代々徳川方の藩邸を主な得意としてきたため、明治維新後は新政府方に商品を売ることを拒んで、店を閉めてしまった。しかしそんな江戸っ子気質も、なじみ客だった勝海舟の「これからは新しい世の中になる。だから気にせず商売をつづけなさい」との言葉に折れて、店を再開したという。「今でも店をやっていられるのは勝海舟のおかげですね」。十八代目当主の入倉喜克さんはそう述懐する。
砂糖を入れる壺の形を模した壺形最中は、先代の「口に入れたとき、皮と餡が同時にとけるのがいい最中だ」の教えを守りつつ手作りする。白皮のこし餡、薄茶の皮のつぶし餡とも、吟味した北海道産の小豆を用いている。壺形最中と人気を二分する壺々最中は明治の生まれ。同23年(1890)の内国勧業博覧会で有功賞を受賞した歴史を誇る逸品だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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