髙はし
【たかはし】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 杉並区
「そば通というより、そば屋好きの人に愛される店を目指している」と話す店主の髙橋英夫さんは、この道40年。同じ荻窪の「本むら庵」(238頁)で修業した後に出店し、「大人がゆっくり楽しめる空間」という理想通りの店を作り上げた。照明を落とし、ジャズが流れる店内は、20席と小ぢんまり。静かな隠れ家といった雰囲気で、昼酒を楽しむ人や、文庫本を片手に一人で訪れるキャリアウーマン、老夫婦なども多いという。
趣味のいい器で出される酒を傾け、普通は高級料亭だけにしか出回らない越後もずくや、半日かけて煮詰めた穴子にこごりなどをつまむ。その後は自家製粉の粗挽き粉を使った生粉打ち(夏季は外一)のそばで締める。「そばは頭でなく舌で味わっていただきたい」との言葉通り、理屈抜きでうまい。甘さ、香り、のど越しのバランス、本節だけを使ったすっきりとしたつゆとの相性など、40年のキャリアがなせる技か。休日は混み合うので、ぜひ平日にゆっくり訪れたい。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
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並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
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出版社:
東京-五つ星の蕎麦[link] |