池の端藪蕎麦
【いけのはたやぶそば】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 文京区
「並木藪蕎麦」(38頁)の創業者である堀田勝三氏の三男・鶴雄さんが昭和29年に開いた藪御三家の一軒。
そば粉は北海道を主体に福島、茨城、新潟産などを石臼で挽き、季節によりブレンドして使用。風味とのど越しをより楽しめるよう超軟水で打つ。もりそば用のつゆは、本枯節のみを使い奥の深い味に仕立てた辛口。かけ用にはサバ枯節のみを使う。並木藪蕎麦の系列とあって、この店でも、もりそばをざるそばといい、ざるそばをのりかけと呼ぶ。珍味は巣ごもりそば。これは生そばを低温のサラダ油でじっくりと揚げ、その上に和風のあんをかけたかた焼きそばのこと。酒のつまみにもなる。
池の端藪蕎麦は鈴本演芸場に近いことから、昔から噺家の常連客が多い。店内には昭和30年代のはじめに描かれた柳家小さん、桂文楽、桂三木助ら10名以上の噺家の手になるユーモアたっぷりの寄せ書きが飾られている。店の2階で1か月ほど絵の稽古をしてから描いたものだという。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
|
並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
|
出版社:
東京-五つ星の蕎麦[link] |