利久庵
【りきゅうあん】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 中央区
白く見た目のいい更科そばは、かつて将軍家や諸大名に献上されたことから御膳そばといわれ、その粉は御膳粉と呼ばれるようになった。この店のそばは、御膳粉に小麦粉と卵を加えて打つ三七。この打ち方は、店主の水谷清之さんが修業した、今はなき地久庵の伝統を受け継いだものだという。
利久庵の創業は昭和27年(1952)。当初、屋号を茶人の千利休にあやかって利休庵としたかったが「利益が休む」と解釈でき、縁起が悪いということから利休の利に地久庵の久を当て、利久庵にしたという。その甲斐があってか、昭和42年に鉄筋5階建てのビルを築くほどの繁盛に恵まれた。店舗は地下1階から3階までで、席数は100。昼どきも夜も、サラリーマンや三越本店で買い物を済ませた人々で賑わっている。
そばのメニューは30ほど。酒の肴も豊富で、そば屋の定番メニューのほか、春は筍の土佐煮、夏は寄せ豆腐、秋はサンマの刺身、冬は白子の塩焼きなど、季節ごとの味も楽しめる。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
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並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
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出版社:
東京-五つ星の蕎麦[link] |