吉風庵(閉店)
【きっぷあん】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 千代田区
店主はかつて和食店を営んでいた。ある日、京橋の立ち食いそば屋に入り、そこで十割の機械打ちのそばと出会った。「食感がよく、風味もコシもあり、おいしいそばでした」。これが、そば屋に転身したきっかけだという。
機械で十割そばを打つのは不可能といわれ、つなぎ用の小麦粉をたっぷり混ぜないと、ぼそぼそで食べられないという。だが、この店の製麺機は、そば粉だけで手打ちに近い十割そばが打て、しかも1分ほどで打ちたて、茹でたてのそばが味わえる。もりそばは、十割そばの吉風そば、粉を変えて打つ更科そば、石臼そば、だったんそばの4種類。ほかのかけやぶっかけそばなどは、すべて吉風そばの麺を使っている。
値段が安いのも魅力。「水道橋周辺には立ち食いそば屋が多いでしょう。味は違いますが、学生街でもあるので、安くしました」と店主。酒の肴も900円以下に抑えている。屋号の吉風庵は、気風のいい店を意識して名付けたという。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
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並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
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東京-五つ星の蕎麦[link] |