寿司 髙はし
【すし たかはし】
【東京五つ星の魚料理】 すし > 豊島区
本郷通りを折れてわずかの路地に面する店は瀟洒な割烹料理店のようで、初めての客にはちょっと入りづらそう。聞けば当主の髙橋慎一さんが、デザイナーに「通りすがりにひょいと入れるような店じゃなく、入りづらい店を造ってくれ」と注文したのだという。それというのも、髙橋さんには「自分一人でまかなえる店で、自分のすしを喜んでくれる客だけを相手にしたい」との思いがあるからだ。
「三十余年のすし屋人生のうち、今は昔の丁稚時代に習ったことのおさらい中」と語る当主の作るすしはやさしい。
「すしダネとして使ったのは恐らく自分が初めて」という金目鯛の昆布〆など、にぎりはタネを生かして淡泊で品がよく、ちらしは具とすし飯が引き立てあって舌に印象を刻む。「すしを握りつついなりも握るのは、都内で私ぐらい」と笑う逸品のいなり寿司も、ぜひ食べて帰りたい。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の魚料理」岸 朝子/選 |
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寿司をはじめ、ふぐ・あんこう・まぐろ・あゆ・くえ・かになどの各専門店,日本各地の旬の地魚を味わえる郷土料理の店など、東京の魚料理の老舗・名店を、各店自慢のお酒とともに岸朝子が厳選して紹介。 |
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出版社:
東京五つ星の魚料理[link] |