割烹 やき蛤
【かっぽう やきはま】
【東京五つ星の魚料理】 日本料理 > 江東区
街なかなのに店は鬱蒼といっていいほどの緑に囲まれ、うっかりすると通りすぎてしまいそう。店内はほの暗く、丸太の椅子やら卓袱台やら、隠し砦の一室にでも紛れ込んだようで、外の喧騒はあっという間に忘却の彼方だ。
品書はない。前菜(初めての客にはちょっとした趣向が凝らされている)の次に、ヒバの青葉を敷いたざるが用意され、備長炭で焼くハマグリを、ストップをかけるまで次から次へのっけてくれる。九州各地や鹿島産の焼き立ての香ばしいこと、甘いこと。気がつけば30個や40個はぺろり。いっぺんに150個を平らげた豪の者もいるという。
ハマグリに満足したら、女将に「今日の何か」を尋ねてみる。左頁の品書はそのごく一部。正統はもちろん、ジャンルを超えた料理を作るオールマイティな主人・平山元美さんが、何かステキな一品を隠しているかもしれない。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の魚料理」岸 朝子/選 |
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寿司をはじめ、ふぐ・あんこう・まぐろ・あゆ・くえ・かになどの各専門店,日本各地の旬の地魚を味わえる郷土料理の店など、東京の魚料理の老舗・名店を、各店自慢のお酒とともに岸朝子が厳選して紹介。 |
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出版社:
東京五つ星の魚料理[link] |