行徳
【ぎょうとく】
【東京五つ星の魚料理】 和食処・魚介居酒屋 > 台東区
からりと引き戸を開けて店に入ると、左手にカウンターがすいと延びて、その前にカウンターとほとんど同じ長さのネタケース。この中が大迫力だ。活き〆の丸ごと1本のカツオやカレイ、石鯛など季節の魚がぎっしり、目をぴかぴか光らせている。アジ、サンマ、鯛の兜やさまざまな貝類もある。魚好きなら見ているだけでわくわくしてくるこの景色。前に立つのは主人の大草修さんだ。
主人は市場で自分で選んだ活魚を、その場で締めてもらう。煮焼きにも、刺身にできる活魚しか使わない。一方で刺身盛り合わせには、酢で洗った小肌やアワビ酒蒸し、湯引きした青柳など、しっかり手をかけたタネが加えてある。煮物・焼物にせよ鍋にせよ、同様に心配りが利いて、量もけちらない。「根っこが魚屋だからかね。冬場のあんこう鍋も乞うご期待」と、屈託のない主人の笑顔がいい。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の魚料理」岸 朝子/選 |
|
寿司をはじめ、ふぐ・あんこう・まぐろ・あゆ・くえ・かになどの各専門店,日本各地の旬の地魚を味わえる郷土料理の店など、東京の魚料理の老舗・名店を、各店自慢のお酒とともに岸朝子が厳選して紹介。 |
|
出版社:
東京五つ星の魚料理[link] |