▼富江では漁師の8割以上がシビを追う
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【旬のうまい魚を知る本】 >
日本近海のクロマグロは1~2歳まで育つと、太平洋を横断して北アメリカ西岸へ遠征し、再び日本近海へ回遊してくる。日本沿岸で漁獲される若魚は、この遠征前の1~2歳魚だ。大マグロ釣りでよく話題になる青森県大間(おおま)町のマグロは、遠征から帰ってきた大型のクロマグロである。
五島列島福江島の富江(とみえ)はメジマグロ(ここではシビといっている)の産地として知られる。漁期になると、富江の全漁船200隻のうち、およそ160隻が曳縄漁法でシビを追いかけるのだから壮観である。
富江のメジマグロ漁には二つの漁期がある。12月から3月までに漁獲する魚群は、日本海で生まれて対馬沖を経て富江沖にやってくる。4月から6月にかけて富江沖を通る魚群は、太平洋に生まれて高知沖から対馬沖へ向かう。冬の魚群のほうが断然うまいと土地の漁師はいう。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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